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日常生活の介護

介護の必要な度合いは人によって違いますから、日常生活のどこまでを手伝うのかは、それぞれが見分ける必要があります。朝起きて体を起こすことから手伝う必要がある人もいれば、たいていのことは自分でできるので、困った時に呼ばれるだけという人もいます。しかし、大切なのはできるだけ自分でやってもらうこと。介護する側の手間を省くためではなく、できることは自分でやるようにしないと、どんどんできなくなってしまうからです。着替えなどもその一つですが、ボタンを留めたり外したりといった作業は手先の訓練になりますし、ボタンが難しい人でもマジックテープに付け替えたりすることでかなり着替えはできるようになります。ただし、無理をして怪我をしてしまっては大変。椅子に座って着替えていれば転倒の心配はありませんが、ズボンを履きかえるときなどはバランスを崩さないように注意して、いつでも支えられるように近くにいるようにしましょう。出かける予定がなくても、朝起きて着替えるという生活習慣を維持することは気持ちにハリがでますし、衣類を清潔に保つことは健康につながります。
また、介護される人が楽しみをもって毎日を過ごせるような配慮も大切です。たとえば、好きそうなテレビをチェックしておいて一緒に見るようにしたり、本が好きならば好みの本が常に手元にあるようにするのもいいでしょう。食事も栄養のバランスは大切ですが、できるだけ好きなものを食卓に取り入れるようにすると、毎日の食事を楽しみにしてくれるようになります。できるだけ自分で動いて好きなことができるように、使いやすい杖や車いすなどを積極的に取り入れるのもおすすめです。少しでも歩けるのならば、付き添いながら散歩に出たり、お友達と過ごす時間を取るようにするのもいいですね。お互いイライラした介護生活にならないためにも、高齢者に楽しく過ごしてもらうようにしましょう。

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