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リハビリと介護

リハビリというのは、何らかの原因でできなくなってしまったことが再びできるように訓練をすることです。正式には理学療法士の指導の下、病院で行うものですが、毎日の生活の中でできる簡単なリハビリを続けることは、高齢者にとってとても有効です。大切なのは体に無理がないように続けていくことですので、介護する側の協力も欠かせませんし、何よりも動けるようになろうという本人の意思が大切です。自分で起き上れるようになろうとか、立てるようになろうという本人の意思がなければ、リハビリは当然上手くいきません。行きたがっていた旅行先があれば、「〜に行けるように頑張ろうね」などと、具体的にイメージできるような励まし方をすることで意欲を持たせることができる場合もありますし、少しずつでも効果が表れると、それを喜び合うことで成功体験の積み重ねとなって次への意欲が湧いてきます。本人が意欲をもってリハビリできるように、周囲も協力してみてください。
高齢者が自宅で過ごしながら日常生活の中でできるリハビリはいろいろありますが、大切なのは家族が必要以上に手を出さないこと。時間をかけて立ち上がろうとしていると、つい手を貸したくなりますが、それを我慢してよろけた時にいつでも支えられるようにしながら待ってあげてください。ただし、無理は禁物ですので、高齢者の体に負担がかかりすぎるようならばもっと楽なところからリハビリをしていきましょう。高齢者の場合、リハビリと言っても機能を戻すというよりは、それ以上衰えないように現状維持するといった意味合いも大きくなります。無理をして体を痛めてしまったのでは逆効果ですので、体への負担は少ないリハビリを考えましょう。服のボタンはできるだけ自分でかける、食事も自分で食べやすいような内容を心がけるなど、体に負担を掛けなくてもできるリハビリはいろいろあります。また、家の中で動きやすいように、高齢者が歩くところには手すりを設置したり、バリアフリーにするなどすると、高齢者にとっても動きやすくなるので自然とリハビリ効果が得られますよ。

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