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日本は世界の中でも平均寿命が極めて長く、少子化の進行もあって人口に占める高齢者の比率が高い国です。つまり高齢者介護を行う若者の負担は、他国に比べて高いといわざるを得ません。子どもが親の介護をすると仮定して、現在の出生率が1.4前後ですから、単純に考えて1.4人で一組の夫婦の介護を行う必要があるわけです。実際にはすべての人に介護が必要なわけではありませんし、逆に子供がいない人も多く存在するので計算どおりではありませんが、イメージとしては考えやすいですよね。本当に介護をするとなると、一人で両親の介護というのはかなり大変ですので、介護の専門家の力を借りながらの介護が必要になります。
介護保険が実施されて10年以上がたち、ようやく介護保険が広く利用されるようになっていきました。介護保険を利用することにより、介護する人の負担を減らすことができます。以前は他人に介護されることに抵抗がある人もいて、結局は介護サービスを利用しなかったという人も少なくありませんでしたが、最近ではかなり利用されるようになりました。逆に最近では介護保険の利用が多くなりすぎて、保険財政の破たんが心配されるなど介護の問題は尽きることがありません。また、自宅介護の末に介護する側が疲れてしまうなど、介護する人の負担の多さも考えていかなければならないところです。
それでは、介護する側が過剰な負担を強いられることなく、介護される側にも毎日の生活に過ごしてもらうにはどうすればよいのでしょうか。人間誰でも老いていくわけですから、介護は避けて通れない問題です。自分の親はいつまでも元気なように思うかもしれませんが、ある日突然介護が必要になる場合もあります。しかも一度介護が必要になると、それからずっと介護が必要な生活になり、人によっては数十年も親の介護中心の生活になることもあります。また、高齢化によって介護を受ける親はもちろんですが、介護する側の子供もすでに高齢者になっていることも少なくありません。早い段階から自分の問題として介護をしっかり考えておくことが大切なのです。